Consorzio Liutai "A.Stradivari" Cremona (ヴァイオリン製作者協会「アントニオ・ストラディバリ」クレモナ)は、いにしえの職人の伝統を守る現代クレモナのヴァイオリン製作を振興し広く知ってもらう目的で、1996年に設立されました。
ヴァイオリン製作者協会コンソルツィオがあるクレモナは、歴史に名を残す巨匠ストラディバリ、アマティ、グァルネリを生んだロンバルディア州にある古都です。世界中で知られ称賛される彼らの技巧は、現代の楽器製作者にとって尽きることのないインスピレーションの源になっています。
コンソルツィオには、クレモナ市および県の約60人の熟練した弦楽器製作者が所属しています。
クレモナ
ヴァイオリン製作者協会は、弦楽器製作者の作品を保護するため、商工会議所や工芸組合と協力して商標 “Cremona Liuteria”を発案しました。商標 “Cremona Liuteria”は、協会により認定された楽器がクレモナのプロの楽器製作者の手によるものであることを保証するものです。ヴァイオリン製作者協会は、商標“Cremona Liuteria”を付けて販売された楽器のデータベースを管理しています。 これにより、楽器が本物かどうかいつでも確認する事ができます。
商標は、クレモナの楽器を偽造の危険から守るための基本的な手段であり、市場に透明性を、購入者に安全をもたらします。
大聖堂のほど近く、ストラディバリ広場(Piazza Stradivari)の真ん中にヴァイオリン製作者コンソーシアムがあり、商標 “Cremona Liuteria”が付けられたクレモナの楽器を鑑賞し演奏することができます。ショールームはいつでも解放されており、幅広い種類の擦弦楽器、付属品、専門書籍が置かれています。
クレモナの楽器であることを示す商標は、クレモナ商工会議者とヴァイオリン製作者協会「アントニオ・ストラディバリ」クレモナだけでなく、地域の商工会議所やロンバルディア州が支援するさまざまな職人団体からも強く望まれていました。クレモナで作られた現代の弦楽器の品質を保証する試みとして、世界中で認識されることが期待されます。
古くから伝わる技術を使って昔ながらの手法で製作するクレモナの伝統工芸は、標準化された製品とマーケティングにつながる現代の経済的制約のもとでは不利な立場に置かれていますが、そこに歴史的品質上の強みを与える重要な取り組みです。
Cremona Liuteriaの商標は、この分野の職業的発展によって突き付けられた要求に応えるものであり、クレモナで作られた楽器の保護に向けた基本的な最初の一歩です。
この事業には以下のような利点があります。
2 お客様は保証された楽器を買うことを確信できるので、安全である。
3 データベースにアクセスし、製作者や楽器が本物であることを永続的に確認できる。
熟練した弦楽器製作者になるには、長年にわたる修練、特殊な技能、特殊な感性、そして実践経験が必要です。
音色も外観もすぐれた楽器を作るには、最良の材料が必要とされ、その全工程を通して細心の注意を払わなければなりません。そのため、Cremona Liuteria 商標は、以下のことを目的としています。
1 手工品の特色と楽器の出所を保証する。
2 楽器製作活動を管理監督する。